3.評価

それでは、完成した涼風2号の評価をすることにします。

 今回は、熱抵抗と、Tullex社のペルチェ素子を実装した場合の温度
差の2通りで、評価を行うことにします。

 熱抵抗は以下のとおりです、市販のCPUクーラよりずば抜けて性能
がいいことがわかります。 (通常高性能のものでも0.3-0.4℃/W程度。
ここで述べている のはグリスの熱抵抗を含んだ値であるから実際に
はもっと小さい。)

ヒータへの印加電圧
(V)

ヒータの消費電流
(A)

ヒータへの供給電力
=印加電圧×消費電流
(W)
室温(インテーク)
(℃)
ヒータの温度
(℃)
温度差
=ヒータ温度-室温
(℃)
熱抵抗
=温度差/供給電力(℃/W)
17.0 1.60 27.2 29.8 36.6 6.8 0.25
150 1.3 19.5 30.1 35.0 4.9 0.25
10.0 1.0 10.0 30.2 32.8 2.6 0.26
12.5 1.2 15.0 30.3 34.0 3.7 0.25
15.0 1.2 18.0 30.3 34.7 4.4 0.24
単純平均

0.25

 

 ペルチェ素子の方は2個並列(熱的、電気的)で、ペルチェへの印加
電圧が9.1Vヒータよりの供給電力が27.2Wの時、インテークの温度が
31.5℃で、ヒータの温度は8.0℃!しかありませんでした!。なんと温
度差が23.5℃も在ります!(正直言って、なにか測定法にミスがある
のではないかと疑ってしまうような数値です^^;)

 以上の結果は、嬉しい限りです。実験室レベルの話ではありますが、

 熱抵抗、ペルチェの温度差ともに、前人未踏の領域だという自負
があります。 

ただし、
  今回は、開放された空間での数字なので、ケースに実際組み込む
と、圧力損がかなり増大して、数字が悪くなることが予想されます。


 

※ペルチェの設計のときに使った熱抵抗となぜか矛盾
があります、熱抵抗が設計時に使用した値より、高い割
には、よく冷えすぎます。
 ΔTが40℃ぐらいの領域でペルチェが動作するからだと
考えられますが、原因は現在調査中です。

※もう一つ、腑に落ちないのは、熱抵抗の改善率から考え
て、ペルチェの温度差はせいぜい1℃以内の改善のはず
なのですが、前の実験からくらべて、ヒータ温度が5℃も下
がっていることです。何が大きく影響したのか、調べて見る
必要があると思っています。これがわかれば、もっと温度
差を作り出せるかも知れません。