1.はじめに
某所のトイザラスにて、面白いおもちゃを見つけました、本来テレビへ電波を飛ばして、
撮影画像を映し出すおもちゃなのですが、カラーCCDを内蔵しているにもかかわらず、な
んと5400円という超安価だったのです。
CCD基板上から、NTSCコンポジットカラービデオ出力と、モノクロのマイク出力が引き出
せるので、 キャプチャボードと組み合わせて、パソコン用のカラーCCDカメラとして転用
可能です。そこで、改造を試みてみました。
↑改造する、BANDAIの「撮っちゃOh!」
2.分解
カメラの前と後ろに付いている、色のついた部分品を取り外します。
写真の赤い○で囲まれているつめで固定されていますので、時計ドライバーなどを差し込んでつめを
はずします。
次に写真の緑の○で囲まれている部分のネジを外すと簡単に分解できます。
←↑分解の方法
←分解後の様子
3.準備
このままではトランスミッタが生きているので、近くのTVにノイズが乗る恐れがありますので
アンテナ(赤い線で囲まれた部分)を取り外します。(ニッパーなどで切断してもOKです。)
本来なら、RFモジュレータ(金属ケースの中)も殺すのが良いのですが、実験してみたところ
アンテナを取り除くとこで、十分だったので、今回は省略しました。
4.配線の除去
写真中の赤丸のVIDEOとAUDIO入力を配線(黄色と白色)を外します。
VIDEOとAUDIO入力は写真のように適当なGNDに半田付けしておくと良いでしょう。(必須じゃないです。)
5.コードの半田付け
いよいよ配線を引き出します。CCDが載っている基板上にある、GND部分のグリーンレジストをカッター
などの先で削ってパターンを露出させてからVIDEOコードとマイクコードを半田付けします。
VIDEOコードと、マイクコードですが、市販のコード(例えば、VIDEO用なら黄色いプラグ=RCAのついた奴)
を途中でちょん切って使いました。コネクタをつけるのが面倒だったのでこのような方法をとりましたが、コネ
クターをつけるのも良いでしょう。.
半田付けしたコードは、一度TVに繋いで、動作確認したのち、ホットボンドなどで固定しておきます。
↑左は、コードをつける場所、右が半田付けした様子、写真の出来具合で、半田不良に見えるが、そうでないのでご安心を^^;
← ホットボンドで固定、これは失敗例、余りつけすぎたり
コード方向を考えないと、元にはまらなくなる、結局ケース
を削った^^;;;
↓ コードを引き出すのに、ファインダーを切り取った。
これもファインダーの穴にコードを通してから半田付け
すれば不要である。
6.完成
分解と逆順に組み立てて、完成です。底面に三脚に固定するためのネジが埋め込まれているため、
市販のミニ三脚に固定してみました。
なお今回は、電源を電池のままにしてますが(アルカリで7時間駆動可能)、長時間スイッチを入れっぱ
なしにするなら、ACアダプターで駆動するようにしたほうが、良いと思います。
それから、画質ですが実際にTVに繋いで見るとかなり良好です。ただしピントが手動ですので、余り
動くものの撮影には向かないでしょう。
あと搭載のマイクですが、かなり高感度のため、パソコンの振動を拾って「ゴー」というノイズが載ります。
筐体に直接置くときなどは、スポンジなどを下に敷くとよいかも知れません。
7.活用法
さて活用法ですが、
Windowsの場合Internet ExplorerにNetmeetingなる、ネットワーク会議アプリケーションが付属しています。
このアプリケーションを使って、友達とTV会議などは如何でしょう?また、インターネット中継や監視カメラに
も使えますね。^^
NetMeetingの画面、2台のPC、あるいはサーバを会して複数台のPCの間で、チャット、映像付きの会話、
ホワイトボードによる筆談、ファイルの転送、この写真にはないが、PCのリモート操作までできてしまう。